ロビンフット靴店
靴の手入れは、雨に履いたあと行うことで 80% 満たされます。
靴を手入れするのはなかなか面倒で、靴みがきなどしたことが無いという人も増えています。 けれども、おしゃれに快適に靴を履くには靴のお手入れは必須条件。 特に雨の日に履いたあと、手入れするかしないかでは、靴の寿命が全くちがってきます。
よく雑誌や小冊子で靴のお手入れ法が紹介され、 前段で 「靴を買ったら履く前にうすく靴クリームを塗っておきましょう。」 などと書かれていますが、 塗らないよりまし程度で、それをいうなら雨に履いたあと靴クリームを塗ることの大切さをうったえてほしいものです。
旅館で靴を脱いだとき、靴の手入れがゆきとどいているかそうでないかで、上質の客か否かを判断されます。
「おしゃれは足もとから」 と言われるように、服装がパリッとしていても、
靴が汚いと、足もとを...見られてしまいます。
多くの女性は水仕事の後、
手が乾燥してカサカサしないようにとハンドクリームを塗ります。
革靴も手と同じように濡れて乾くと潤いがなくなり、
底ハガレ、変形、ヒビ割れの原因になります。
濡れた雑巾で泥をよくふき取り、靴底もふきます。
乾いた布で水分を充分ふき取ります。
中まで滲みた場合は、中の水分もふき取り、
ティッシュを詰めた綿ソックスか、丸めた古新聞をキッチンペーパーにくるんで、
靴に詰め、形を整えて、陰干しをします。
使い古しのストッキングに入れて吊るしておくと早く乾きます。
充分に乾いてから、「普通のお手入れ」をして、靴に潤いを与えます。
表面にシミや塩ふきが出た場合は、靴全体を水につけ、 サドルソープ(皮革用石けん)で洗い、すすぎをします。
スエードはスエードシャンプーで洗います。
大切な靴は大切なスーツと同じように、一日履いたらブラッシングしましょう。
どんなにお気に入りでも毎日履いていては靴もクタクタです。 せめて2足の靴を交互に履いて、休みの日を作ってあげましょう。 汗などの水分もこの間にすっかり蒸発し、さわやかさが回復します。
ブラシで、ホコリや泥を落とします。
こびりついた汚れは濡れた布でこすり落とし、乾かします。
クリーナーのステインリムーバーをよく振り、
柔らかい布(古いタオルやTシャツでもOK)に少しつけ、
汚れと以前のクリームをふき取ります。帰宅後に化粧を落とすのと同じです。
油分と水分を補給します。靴クリームをスポンジか別の布に、 少しつけ(1足に1g、小豆程)、全体に塗りこみます。 ブラシで、クリームを伸ばしながら馴染ませ、磨きます。 他の布で、余分なクリームを拭きとりつつ、磨いて、終了。
防水効果を高めたいときは、その上から防水スプレーを使います。 光沢重視の場合は、つま先やカカトなど歩行中も形の変わらない部分に、 ワックス系クリームを塗り、水を少しつけてから、良く磨きます。
学生靴のような固いガラス加工の革は、厚い塗装膜でクリームが浸透しません。 合皮と同じく、濡れた布で汚れを落としてから、乾拭きします。
普通の靴クリームはスエード等起毛素材には使えません。
アニリン染めなど色落ち、シミになりやすい革もありますので、 靴クリームは目立たない部分で試してからお使いください。
ピッタリの色が無い場合は、やや薄めか無色のクリームをお使いください。 ツヤだしと油分・水分の補給に乳化性クリームが最適です。 ワックスタイプはツヤだしと防水に優れますが、革を硬くします。 液体タイプは表面に膜をつくり、通気性を妨げます。
ラナパーは薄く塗るだけで、自然のツヤが画期的に回復し、撥水効果・防カビ効果もあります。 蜂蜜の巣のロウとホホバ油を配合した100%天然の製品で、さらっと仕上がり、無色無臭です。
ブラシで、ホコリや泥を落とします。 こびりついた汚れは濡れた布でこすり落とし、乾かします。 スポンジにラナパーを少量取り(1足で0.5g位)、靴の表面に薄く伸ばします。磨く必要はありません。
ラナパーで汚れを落とす場合は、薄めたラナパーでこすり落とし (ラナパーを塗った後に霧吹きで水をかけ、再度、ラナパーをつけたスポンジでこする) 湿らせた布でふき取ります。
色落ち、シミになる素材もあります。目立たない部分で試してからお使いください。
エナメル風の合皮や塩化ビニールは、汚れを濡らした布でふき取り、他の手入れは不要です。
《 合皮・布のスニーカー・上履き 》
《 合皮・布のスニーカー・上履き 》
革のスニーカーはサドルソープ(皮革用石けん)を使った手洗いが無難です。 汚れがひどい時は布スニーカーと同じく、丸ごと水洗いします。
革のスニーカーを除き、コインランドリーに増えたスニーカー専用機も利用できます。 コインランドリーの普通の洗濯機は衣料用ですからスニーカーを洗うのは控えましょう。
高温多湿な日本の夏は、靴にもカビが発生しやすく、カビ対策が必要です。
最近、多くの靴に使われているポリウレタンの底は、軽くて丈夫で滑りにくいのですが、
素材の性質上、加水分解という経年劣化が起こります。
冠婚葬祭用として保存していた紳士靴が、履いて出かけているうちに、
靴底がボロボロにくずれ落ちてしまったということも経年劣化が原因です。