足に何らかのトラブルを持つ人は大人の80%と言われています。
そのカギを握るのが、足裏に弧を描くように形成された「3本のアーチ」。このアーチが歩く時にしぼんだり、開いたりして、スプリングのように衝撃を吸収し、心臓に血液を送り出すポンプの役目を果たしています。
親ゆびと子ゆびの付け根を結ぶ横のアーチが潰れた状態が「開帳足」です。前足部にタコ・ウオノメができやすくなり、長時間歩くと足の裏がしびれたり、痛くなります。叉、外反母趾の形成にもつながります。
土踏まずがつぶれてペタンとした状態が「扁平足」です。一番大きな足のクッションがなくなるので、足の疲労や痛み、膝痛や腰痛の原因になります。
これらの症状は、自分の足にあった「靴の中敷き(足底板)」を入れることで改善されます。
1の靴は窮屈な靴だけに限りません。スポッと履く靴も、靴が脱げないようにゆびを曲げて踏ん張って歩くので、足ゆびの自由を奪います。 そのため、ハイヒールを履く女性だけでなく、ズック靴を履く子供や、通学にローファーを履く学生にも、外反母趾は多いのです。
外反母趾になってもあきらめる必要はありません。靴で改善も可能です。足の健康に詳しい靴屋さんに見てもらい、どんな靴が自分に最適で、どのように履けば良いのかなど、一度アドバイスを受けるとよいでしょう。
「外反母趾用」と銘打った靴が売られています。たいがいは「EEE幅広でゆったり」と書いてあります。
ところでEは幅の表示でしょうか?実はそうではありません。Eは親ゆびと小ゆびの付け根をぐるりと結ぶ足囲のことで、足幅のことではありません。
Eがたくさん付いていても、甲が高いだけで幅はそれほど広くない靴が「外反母趾用・EEE幅広でゆったり」として売られています。
幅が広くゆったりしていれば外反母趾に良いようなイメージがありますが、外反母趾に良いか悪いかの決め手は、靴のつま先の形状にあります。
先端まで幅が広ければよいのですが、途中から細くなっている靴では、親ゆびが靴に曲げられて外反母趾はひどくなります。人間の足は、つま先へ行くほど広がっているものです。
足に合う靴はそうした人間の足の形に逆らわないつま先の広い靴です。「外反母趾用」と書かれていても、つま先の細い靴では「外反母趾悪化用」になってしまいます。くれぐれもご注意を。
当店では「整形外科靴マイスター」という母国ドイツの国家資格を持つ、カール・ハインツ・ショット氏と提携し、氏の工房でオーダー中敷きを製作しています。
ショット氏は、整形外科靴を広めたいと、名古屋にある「足と靴の科学研究所」で、日本人向けの靴開発や、職人教育に携わりました。
長年、外反母趾とモートン病(足のアーチが崩れ、神経が圧迫される)のために歩行が困難だった方にも、「医師からここを紹介され、靴と中敷きを変えることで、歩けるようになりました。人生が変わったような気がしています」と喜んでもらっています。
膝関節症・股関節症・腰痛をはじめ、歩行に支障がある方も、自分に合った靴を選び、中敷き(足底板)などで正しく補正することで、症状が改善されます。
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